りぼんのてほどき

すぐに忘れちゃうから忘れたくないことだけ書くね

わたしのなかの菊地原

みなさん、菊地原士郎を知っていますか?知らないですよね

ワールドトリガーって知っていますか?

ご存知でない方は漫画を読んでください全巻貸しますので。

 

菊地原士郎くんはワールドトリガーという作品に出てくるキャラクターのうちのひとりです。そう、そのうちのひとりの男をわたしは愛してしまったのです。

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菊地原士郎 16歳

 

菊地原士郎について愛情表現をしているブログはおそらくこの世で初だと思います。だって、お世辞にもリヴァイさんや五条先生みたく人気のあるキャラとは胸を張って言えないから。でも、だいすきなんです。

 

彼をすきになったのは、2022年10月20日頃のことです。なんか知らんが気が付けばすきになってた。漫画アニメ同様、登場序盤で彼が首ちょんぱされるシーンがあるんですが、もうその時点で惚れた。そんなときに、わたしのすきな夢絵師さんが菊地原くんの夢絵を描いてくれたんだけど、この気持ちに追い打ちをかけた。初めは空閑くん推しだったはずなのだが。オタクあるある。二次元の男をすきになるのは、家庭教師ヒットマンREBORN!の雲雀さん以来だ。(中学生時代)

うそ、ハイキュー!!の孤爪研磨以来だ。研磨のことは継続してなおすきだけど、この件を追加すると長くなるのでまたの機会に…

 

菊地原が彼氏になってくれたらと何度思ったら気が済むのだろうわたしは。

彼氏になってくれなんておこがましいから、せめて、この世に実在してくれ。二次元なんてうそだと言ってくれ。朝起きると、「ねえまだ寝てるの?いい歳して遅刻とか信じられないんだけど…ほんっとばかだよね、つめこって」と怪訝そうな表情で見下ろしてくれたら、2分で身支度を終わらせて職場へ向かうのに。彼のためにしっかり稼ぐのに。だけど、どうしたって稼いだお金は今のところ菊地原グッズへと消えていく。直接的に貢ぐことはもちろん叶わず、間接的に貢ぐんだ…すこしでも葦原先生のために…!菊地原を生み出せるのは先生あってからこそだから…!

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手持ちのアクスタ等グッズがまだ少ない頃

 

髪がそこそこ長く(肩につくかつかないかくらい)、身長はそこまで高くなく、目が絶妙にしんでいて、鼻がすっと通っている横顔が綺麗で、気怠くアンニュイな雰囲気のある中性的な男性が、わたしはだいすきだ。事実、これは二次元のみならず三次元にも当てはまる。そんな男なかなかいない。でも難なくクリアしてしまったのだ、菊地原士郎は。宇宙よりも高いハードルを助走もなく乗り越えてきた。愛されにきたんだ、わたしに。ありがとう。

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菊地原と行ったネモフィラ

 

彼を愛してしまってからというもの、申し訳ない、三次元のすべてが霞んで見える。二次元は絶対的安定だ。まずは彼のアクリルスタンドに手を出した。研磨をすきになってからアクスタやぬいぐるみを購入したりで慣れていたので抵抗は微塵もなく、行動に移すのは速かった。ワールドトリガー(以下、ワートリ)は、葦原先生のご体調のこともありストーリーの進みはすこぶる遅いのに、グッズ化の速度はすさまじいのだ。ワートリはキャラクター数が多く、このテーマのアクスタはこのキャラのみ、といった風にキャラが限られてグッズが出されるので、菊地原が現れないことも多々あるのだが、それでもやべえほどアクスタが家に飾られている。あんな小さい棚だけじゃ足りない。なんなら、予約していてまだ手元にないグッズもみっつくらいある。どういうことだ。グッズ化の速度がすさまじいのだ(二回目)

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コンビニくじの菊地原ぬい(お譲りいただいた)に恵方巻きをくわせるの図

 

 

もちろん生誕祭もする。菊地原の誕生日は12月とクリスマスも近いので、わたしの部屋には天井につくくらい大きなクリスマスツリーがある。自慢じゃないが、菊地原の生誕祭が豪勢なものになる。ただし、誕生日ケーキは小さい。1ホールだ。だって、食べるのはわたしひとりだけだから。去年はケーキに二本のろうそくを立てて、部屋の灯りはクリスマスツリーだけ。中島みゆきの糸をBGMに流した。まるで菊地原とわたしだけの空間だ。彼ら(アクスタ2枚、ぬい1個)と見つめ合う。一斉にわたしを見据えている。照れる。心の底から「おめでとう」。ちなみに、ゆらゆら揺れるろうそくの火をひとりで吹き消すのはまあつらかった。

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菊地原士郎生誕祭 in 2022



菊地原が漫画の表紙になったとき、わたしは泣いた。文字通り、泣いたのだ。うれしさとともに、ビジュがよすぎて泣いた。なんでこんなかっこいいねん、と。お願いだからこれ以上わたしの心を乱すな、と。今年の6月のことだ。

 

ワールドトリガー26巻 誰よりも大きくうつる菊地原士郎

 

この猫背具合、三白眼、さらさらミディアムヘア、外にはねた愛おしい毛先。すべてが素晴らしい。頭の形がとびきりキュートで思わず表紙を撫でてしまう。なんでこんなかっこいいねん。語彙力がおっつかんぞ。

 

夜ベッドに入って目を閉じてから、いつも彼のことを考える。常に考えてはいるのだけれど、彼のことをいちばんゆっくり考えられる時間だ。漫画やアニメで彼のさまざまなシーンを思い返してはにやける。夢絵師さんの夢絵を思い返してはにやける。夢小説を読んでは眠るに至らない。どうしようもねえんだこれが。誰か止めてくれよ、いや、やっぱり止めないでくれ。

 

バーチャル菊地原が見える、聴こえる……

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「はやく寝れば?迷惑なんだけど。ぼくのこと考えられるの」 ありがとう菊地原くん……!

 

 

ところで、わたしには、素晴らしいオタク仲間がいる。彼女らは高校生の頃からの仲で、大学時代や大学を卒業してからも、社会人になってからも、遊んだり旅行に行ったりと、ずっと仲のいい大切な友だちだ。オタクになったのは、みなほぼ同時だった。ここ数年のうちにだ。まずは、ハイキュー!!から入り、そのあとにワートリときた。それぞれに推しがいて、しかも全員推し被りなしというミラクルパターン。昔から男の好みだけはちがうのだ。まさかこんな年齢になって、みんなして一斉に二次元に夢中になるとは、夢にも思わなかったけど。

一緒にコミケに参加して薄い本を買い漁ったり、アニメイト駿河屋でグッズを吟味したり、自宅でお泊り会を兼ねて推しうちわ制作に励んだり。ひとりではしなかったであろうことが、みんながいればできてしまう。仕事で疲れたとき、恋がうまくいかないとき、将来に不安を抱えたとき、そんなときは彼女たちとオタ活する予定が目先にあるだけでとにかく支えになった。推しができたことで、彼女たちとのすてきな思い出もすごくたくさん増えた。ほんとうのことを言うと、きっとわたしは、菊地原よりも彼女らのことがだいすきなのだ。

 

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推しうちわ 制作 超たのしかった
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たとえば、結婚して子どもができて、わたしの生活がめまぐるしく一変して、推しがいつかわたしの人生から消えたとしても、彼女たちとの仲は永遠だ。オタクとして共に過ごし、より一層深まった友情ははかり知れない。わたしたちの人生はまだまだだ。

 

だから、それまで菊地原を愛していたい。